ルームシェアはオーナーによって実態が様々です。
企業体質で契約書などもしっかり作っているところもありますし、汚い字で書かれた手書きの領収書一枚しかくれない場合もあります。
私が現在住んでいる場所は後者です。
オーナーは韓国人で、契約のときには走り書きしたようなデポジットの領収書一枚しかくれませんでした。
ですが、今のところ大きな問題はありません。
逆に友人の場合は、しっかりした契約書があってもオーナーが突然電話に出なくなったりすることがありました。

ここでは私の経験を基に、ルームシェアの契約に失敗しないためのポイントをまとめています。
カナダ、特にバンクーバーでこれから部屋を探す方は、ぜひ参考にご確認ください。

ちなみに、貸し手のことをオーナー、借り手のことはテナントと呼びます。

<ルームシェア契約のポイント>

・オーナーの人柄(owner’s mind)
これは最重要ポイントです。結局のところ、素人が契約書を読んでも法律的なことを100%理解するのは不可能ですし、部屋に何か問題がってもオーナーがそれを隠そうとすれば隠せます。これはいかなる契約にも言えることですが、最も重要なのは相手が信頼できる人間がどうか見極めることです。見極め方は人それぞれですが、来歴を聞いてみたり、普段は何をしている人なのか聞いてみたり、家族のことを聞いてみたり、パーソナルな話をするのがオススメです。あと、連絡がしっかり取れるかどうかも確認した方が良いと思います。「念のため次に会う予定をもう一度確認したい」というような理由で、契約までに何度か連絡を取ってみることをおすすめします。当然ですが、部屋の見学には必ず行ってください。

・ハイドロ(hydro)
ハイドロはいわゆる光熱費です。毎月に家賃(monthly rent)に含まれている場合と、そうでない場合があります。

・インターネット(internet)
ネット環境は非常に重要です。ワイヤレスネットワーク(wifi)が使えるか、使用に制限はないか、使用料は家賃に含まれているかどうかを確認しましょう。

・家具(furniture)
備え付けの家具があるかどうか、どの家具が備え付けになっているのか、確認しておきましょう。また、韓国人と日本人の間にはテイクオーバー(takeover)と呼ばれるルールがあり、別途費用を払って前の住人が使っていた家具をそのまま買い取ることができる場合もあります。

・洗濯機(laundry)
洗濯機の場所、機械の性能なども見ておくことをおすすめします。洗濯機が粗末だったりすると衣類がすぐだめになったり、洗濯にやたらと時間を取られたりします。

・ルール(rules)
ルームシェアには何かしらルールがあるものです。掃除当番や友達を招待するときのルールなど、思い付く範囲で確認しておきましょう。

・ユーティリティ(utility)
新しいマンションなどには建物内にジムやサウナ、プールがあったりします。もしそういった施設が併設されている場合は、使用料が家賃に含まれているかどうか確認しておきましょう。

・タバコ(smoke)
ルームメイトの中に喫煙者がいるかどうか、禁煙喫煙の確認をしておきましょう。同じ家で暮らすわけですから、レストランで喫煙席に座るような感覚では考えずに、吸わない人は喫煙者がいない家を選択することをおすすめします。

・領収書(receipt)
カナダでは敷金のような位置付けの「デポジット(deposit)」と呼ばれる支払いがあります。このデポジットについては、領収書を必ず受け取ってください。デポジットは、最大で家賃の2ヶ月分まで請求できるように法律で定められていて、特に問題がなければ退出のときに返金されます。入居を決めたときに初月の家賃と一緒に支払うことが多いです。退出時にもし問題があった場合は、デポジットを使って解決して良いかどうか、オーナーがテナントに確認する義務が課せられています。ルームシェアで一番良く聞く問題がこのデポジットです。契約によって、退出の通知(notice)を1ヶ月前までにしないとデポジットが戻って来ないなどのルールがありますので、そのあたりも確認しておく必要があります。退出のルールを確認するついでに、最低契約期間も確認しておくと良いと思います。万が一デポジットに関してトラブルになった場合、領収書があれば法的な措置を取ることができます。

・契約書(agreement)
契約書がある場合はしっかり読んでからサインをしてください。無い場合には用意するようオーナーに打診するか、最低限の契約書を自分で作ってオーナーにサインしてもらうことをおすすめします。ルームシェアは契約書が無いのが普通だと思っている方も多いですが、万が一のトラブルに備えて用意するのが契約書です。金銭のやり取りがある以上、契約書があった方が良いに決まっています。何かあってからでは遅いのです。面倒でも作るに越したことはないでしょう。自分の身は自分で守らなければいけません。

<値段交渉>

今のところ、値段交渉はしないのが一般的なようです。もちろん、場合によっては値段交渉することも可能です。私の場合も交渉で少しだけ家賃を下げてもらいました。以下のような理由があれば(あるように演技すれば)値段を下げられる可能性があると思います。
・オーナーが次のテナントを急いで探している
・長期滞在できる
・すぐに入居できる
・似たような物件があって比較検討している
・部屋に何かしらの問題がある
・知り合いが同じような物件に安価で住んでいる

<少しでも不審に思った場合>

少しでも不審に思った場合、何かおかしな点があった場合には、お金を支払わないでください。相手が悪い人間だった場合、お金を払った時点で負けです。契約書のサインも重要ですが、実際にお金を払ったかどうかが一番重要です(契約書の内容にもよりますが)。少し相手の様子を見たい場合は「ATMで一日に引き出せる額が上限に達していて資金が用意できなかった」「日本からの送金が遅れていて資金が用意できなかった」などと言って支払いを延ばしたり、一部だけ支払ったりして時間を稼ぐのがおすすめです。

オーナーの中には本当に非人道的なことをする人もいます。
お部屋選びは慎重に。