先日、日本の中学校で英語の教師をしていた方と話す機会がありました。
その方は教師を辞めたあとにニューヨークに渡り、20年ほどそこで生活していたそうなのですが、最初は自分の英語がまったく通用しなかったと言っていました。
それを聞いて、失礼ながら日本の英語教育を端的に表しているなと思いました。

しばしば日本の英語教育は否定されていると思います。
確かに、同じ語学学校にいる他国の生徒を見ると、始めからそこそこ会話ができている人が多いです。

しかし、日本人の英語力が劣っているかと言うと、一概にそうは言えない気がします。
スピーキングとリスニングは弱いですが、逆に文法とライティングは強いです。
他国の生徒の場合は、会話はそこそこできているけれど、文章を書かせるとスペルが間違いだらけだったり、大文字と小文字の区別ができていなかったり、基礎的な文法がめちゃくちゃだったりします。
逆に日本人の生徒は、まったく会話ができませんが、文章を書かせるとそれなりの文章を書きますし、文法が大幅に間違っているということはほとんどありません。

会話ができなければ意味が無いという意見には激しく同意します。
しかし考え方を変えれば、すべての基礎となる文法が強いのですから、飛躍的に英語力を伸ばせる可能性があるのではないでしょうか。
スポーツでも何でも基礎がしっかりできていることは非常に重要です。

ただ、冒頭に書いたような、教師の英語力については改善の必要が大いにあると思います。
いくら基礎が完璧でも実践でいかせなければ意味がないわけで、教師の実力が極端に低ければスピーキングやリスニングなどの実力を伸ばすことは不可能です。

時代は常に国際化へ向かっているわけですから、英語教師の実力不足をもっと深刻に捉えるべきなのではないかと思います。