3.11の震災を受けて発売中止になった、アイレムの「絶対絶命都市」シリーズですが、我が家には1作目と2作目が保管してあります。

部屋を整理していたら出てきたので、良い機会だと思い1作目をプレイしてみました。

元々このシリーズは面白いと思っていたのですが、やっぱり面白かったです。
グラフィックが重過ぎて処理落ちしたりする製品としての不完全さは大目に見るとして、ゲームとして純粋に面白いと感じます。

このシリーズは震災を受けてシリーズ全作が発売中止になり、基本的に新品で手に入れることができません。
ゲームと言えど、製作にあたっては実際に震災を受けた街をモデルにしていたり、その手の研究をしている教授から意見を聞いたりしているそうです。
説明書の最後の方には、簡単に震災時の動き方などが書かれていたりします。
ゲーム内でも、自分の身だけを守ろうとするキャラがいたり、被災時に役に立つ道具を覚えることができたりします。
「都市」が大震災にあったらというテーマに沿って、かなりリアルなつくりです。
個人的には現実で震災が起きている今だからこそ、プレイする価値があるゲーム思います。

しかし、改めてプレイしてみて、企業側として発売中止にせざるを得なかったのも何となくわかりました。
警察官というだけで救助を後回しされた巡査がレスキュー隊に拳銃を突きつけるシーンがあったり、そもそも震災で大量の死傷者を出すこと自体が政治家によって人工的に仕組まれたものだったり、ある意味リアル過ぎる演出やストーリー構成になっています。
ゲームであるが故に、主人公が他人を見殺しにするような不謹慎な描写もありますし、ちゃんと避難しないで火事場泥棒的に企業の機密情報を盗み出したりもします。
叩かれそうなフラグが多々ありました。
ただ私が、特に問題だと思ったのはコントローラーの振動です。
震災直後に細かい余震が絶え間なく続いて、常に揺れているような感覚になった人は多いと思いますが、ゲーム中にコントローラーが微かに震えていたりすると、現実に余震がきているような感覚になりました。
嘘のようですが、本当です。震災直後の断続的な余震のトラウマが蘇りました。

ゲームとしては優れていますし、多少なりと勉強になりますので残念ですが、アイレム社が発売中止にしたのは妥当な措置だったのでしょうね。
何はともあれ、改めてプレイしてみて、こんな斬新なゲームを作ったアイレム社の企業努力は素晴らしいと思いました。