会社には必ず理想と現実があると思います。
どんな会社も理想をと現実の差を埋めるのは極めて困難です。
特にベンチャー企業で働いていると、理想と現実の差を感じることは多々あります。

毎日会社に泊り込むような労働環境になってしまったり、ゴリゴリ押して売り付けるような営業活動を行ったり、ギリギリのところで企業を成長させていかなければいけない部分があるのは、ある程度仕方ないことだと思います。
始めから非の打ちどころがない会社になるのは至難の業です。
理想は理想として語りながら、厳しい現実に追われるケースがほとんどだと思います。
「理想はそうだけど、それだけで飯は食えねえんだよ!」というのが99%でしょう。

ただ、私が思うのは、どこかの段階で現実論を捨てて理想を実現できなければ、100年先まで成長を続けられる会社にはならないということです。
成長過程のある時点で、それまでの際どいやり方をフェードアウトさせていき、理想と現実の差を埋めていく。
理想に近づけていかなければ、息の長い会社を作ることはできないと思うのです。
営業力に頼った無理な売り方を辞め、カスタマーが自分から求めてくるような企業イメージを築き上げていかなければいけないのではないでしょうか。
また、従業員が100%本心で誇りに思えるような企業風土が作っていく必要があるのではないでしょうか。
「これからは古いやり方を少しずつ捨てて、理想を追いかけるステージだ!」という人間が必要だと思います(当然、創業期を支えてきた熟年社員からは大きな反発を受けるでしょうが)。

株式上場などは、そういった方向転換が必要になってくる節目の一つだと思います。
株価という目に見える形で社会からの評価が表されるようになるからです。
難しいことですが、創業期の荒々しいやり方を変えていき、本当の意味で社会から愛される会社を作れるかどうかが、成長を続ける企業のファクターであるように思います。
ディズニーランドのように、社会からも愛され、働きたい人も後を絶たないようなエンターテインメントになるためには、古い体質を良しとしない心構えを持たなければいけないのでしょう。

創業期の際どいやり方はそれはそれで必要だったものとして受け入れながら、一方で100年先を見据えて理想と現実の差を無くすために新しい企業体質を築いていくこと。どこかの段階で誰かがやらなければいけないことなのだと思います。